『熱中症』というと、まだまだ先のことのように思えますが、夏の熱中症を予防するには、本格的な暑さが訪れる前から準備する事が大切だと言われています。
通常、身体から熱を逃がすには、汗をかく必要がありますが、上手に汗をかくには、暑さに徐々に慣れていく『暑熱順化』が大切です。例年は5月くらいから、徐々に暑さに慣れ、汗をかきやすい、いわば『夏の身体』に変わるはずが、外出自粛の影響で、外に出て暑さに慣れる機会が減っているため、熱中症のリスクが高まることが心配されています。
例えば、
・人混みを避けて、一人や限られた人数で散歩する
・座っている時間を減らし、家の中や庭でできる運動(筋トレやストレッチなど)を行う
・家事(庭いじりや片付け、立位を保持した調理など)や農作業等で身体を動かす、など
密閉・密集・密接の3密に気をつけながら、ご無理のない範囲で身体を動かすことができるといいですね。
外出以外にも、『暑熱順化』を進めるには、お風呂につかり汗をかくことで、暑さに慣れることも有効です。その際は、入浴前後に水分を十分とり、40℃以下のぬるめの湯で10~15分間くらいを目安に、体調と相談しながら行ってください。
暑いときは適切にクーラーを使い、室内でもこまめな水分補給を心がけることが大切です。
本格的に暑くなると、クーラーの設置・修理業者が混雑する場合があるため、今のうちに、クーラーが適切に作動するか確認しておくこともオススメですよ。
できる範囲で、早めの熱中症対策に取り組んでくださいね。
*環境省 『熱中症予防情報サイト』
*厚生労働省 『熱中症関連情報』
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/index.html