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2019.02.02

「鬼は外!福は内!」

2月3日は節分の日、節分といえば豆まきをしますよね。そういえば幼い頃、室内に豆まきをしたら、飼っていた犬に食べられそうになり必死に拾っていたことを思い出しました。

豆まきに使う大豆は「福豆」と呼ばれ、福を取り込むことでこれから一年間の無病息災や幸せを願うために、豆まきをした後に歳の数だけ豆を食べると良いといわれています。

実はこの大豆、栄養面でもかなりの「福」を体に取り込んでくれます。様々な栄養素が含まれていますが、その中でも主な3つを紹介したいと思います。

・福その1 タンパク質
大豆は、肉と同じくらい豊富のタンパク質を含んでいることから「畑の肉」といわれています。タンパク質は私たちの体を作り、生命を維持するのに欠かせない重要な栄養素です。植物性タンパク質の大豆は、肉などの動物性タンパク質に比べて脂肪分が少ないため、低カロリーのメニューを実現できます。また、大豆のタンパク質は消化吸収率も大変良いため、無駄なく栄養を取り込むことができます。

・福その2 食物繊維
大豆は、食物繊維が多い野菜として知られるゴボウやサツマイモよりも、多くの食物繊維が含まれています。なかでも、水に溶けない不溶性食物繊維は、便秘の予防や大腸がんになる可能性を低くするといわれています。また、食物繊維を多く含む食品は、体積が大きく噛み応えがあるので、自然とよく噛んで食べるようになります。噛む回数が増えると、早食いを防ぐとともに満腹感が得られやすく、食べ過ぎ、肥満の防止にもつながります。

・福その3 イソフラボン
大豆に含まれるイソフラボンには、コレステロールを下げる効果があります。国立健康・栄養研究所の調査では、大豆イソフラボンを1日約100 mg(豆腐1.2丁、納豆3パック、豆乳2.5パック)を1?3ヶ月間摂取すると、血中総コレステロールとLDL(悪玉)コレステロールがそれぞれ平均3.9mg/dl、5.0mg/dl低下することが確認されています。
また、イソフラボンにはがんの予防効果もあります。国立がん研究センターの研究では、イソフラボン摂取と乳がんリスクとの関係を調べた結果、イソフラボンの摂取量が増えるにしたがって乳がんリスクが減少するという傾向が示されています。
生活習慣病やがんの予防に役立つ大豆を食べて、これからの一年を健康で幸福に過ごしましょう!

引用・参考文献

  • 文部科学省「日本食品標準成分表」
  • 公益財団法人日本豆類協会「豆の栄養」
  • 一般社団法人日本生活習慣病予防協会「大豆の栄養パワーを再評価 大豆は自然のバランス栄養食」
  • 国立健康・栄養研究所「大豆イソフラボンはヒトの血中総コレステロールおよびLDLコレステロールを低下させる」
  • 国立がん研究センター「大豆・イソフラボン摂取と乳がん発生率との関係について」