令和4年9月13日、追手門学院大学大学院心理研究科心理学専攻の「臨床心理学外短期実習」を弊会壬生保健センター及び御池メンタルサポートセンターにて実施しました。実習生は11名。産業領域における心理職の仕事について学んでいただきました。
産業領域においては、産業医や保健師との連携も非常に重要であるため、益田産業医と梶岡保健師がそれぞれの役割について講義を行いました。その後、水本臨床心理士が産業メンタルヘルス領域で活動している当会臨床心理士の業務について詳しく講義しました。
【講師の所感】
■実習当日は、大変お暑い中壬生保健センターまでお越しいただき、ありがとうございました。産業保健の考え方、そして私共産業医の仕事の内容について、実務経験も交えながらお話させていただきました。おそらく、ご参加いただいた皆様にとって普段あまり接することがない分野で、初めてお聞きになるような事も少なからずあったのではないかと思いますが、それを感じさせないくらい熱心に聴講いただき、ご質問もたくさんいただき、私にとっても大変有意義な時間を過ごすことができました。
今回の取り組みがきっかけで、少しでも産業保健分野に興味を持っていただけたなら、大変うれしく思います。(京都工場保健会 産業保健推進室 益田産業医)
■働く人の健康に関わる保健師、産業保健師の業務について説明させていただきました。産業保健って、実際、事業場の中でどんなことをしているのか?その中で保健師の役割や、ほかの職種(産業医や、事業場の方、主治医や心理士等)とどんな連携をしているのか?ざっくりお話させていただきました。熱心に聴講、また質問もしていただきありがとうございました。会社の中でそんな事が行われているのか、そういう役割の人がいるのか・・・と少しでもイメージをもって頂けたなら大変嬉しいです。(京都工場保健会 保健指導課 梶岡保健師)
■私のパートでは、労働衛生機関で働く心理士の主業務について、面談業務、研修講師業務、ストレスチェック関連業務に分類して紹介しました。1時間の講話の中でかなりの情報を詰め込んで説明しましたので、産業心理職の仕事は多様で難しいと思われたかもしれません。実際、他領域の心理職とは違う難しさがありますが、産業医や保健師など他職種の方々と情報交換する機会が多くあり、学びは非常に多い仕事と感じます。今回は12名の大学院生が参加され、うち4名が産業心理職に興味があると手を挙げてくれました。同じ専門家として産業の現場でお会いできる日を楽しみにしています。(京都工場保健会 御池メンタルサポートセンター 水本臨床心理士)