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2022.11.16

『世界COPDデー』

皆様、COPDという言葉は聞いたことありますか?

毎年 11 月の第 3 水曜日は世界 COPD デーと定められており、この日に向けて世界各国でCOPDへの関心を高める活動を行っています。

2022年は11月16日(水)です。

 

■COPDとは?

COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)は「タバコ病」「肺の生活習慣病」とも言われ、原因の 90%以上が喫煙です。

タバコ煙などの有害物質を吸引することで気管支に炎症が起こり、肺の組織が破壊されることで、呼吸がだんだん苦しくなります。重症化すると少し動いただけでも息切れし、生活にも影響が出る病気です。

日本では徐々に減少傾向ではありますが、2021年にはおよそ1万6,384人がCOPDで命を落としています。これは同じ年に交通事故で亡くなられた方の 4.6倍です。

 

■こんな症状があったら受診を!

・階段や坂道で息が切れる

・他の人と同じペースで歩けない

・咳や痰が長く続く

COPDの症状はありふれた症状でゆっくり進行するため、「加齢のせい」と見過ごしてしまいがちですが、重症化を防ぐためには、早期発見・早期治療が重要です。

症状に当てはまる場合は早めに呼吸器科を受診しましょう。呼吸器専門医のいる医療機関がオススメです。

検索方法:「一般社団法人日本呼吸器学会 施設検索」

https://www.jrs.or.jp/search/facilities/index.php

 

 

■禁煙が最大の予防

COPD発症・重症化の最大の予防方法は禁煙です。この機会にぜひ一緒に禁煙にチャレンジしてみましょう。

 

【煙草を吸っている方】

①まずは禁煙するメリットを感じることが大切です。自分にとってのメリットを探してみてください。

例:

・様々な病気のリスクが減る

・周囲の人が受動喫煙で健康を害する心配が無くなる

・臭い(口臭やヤニ臭さなど)が改善される

・喫煙場所を探す必要がなくなる

・タバコを吸う時間の代わりに自由に使える時間が増える

 

②禁煙外来の利用もオススメです。

「何度、禁煙しようとしてもできないのは自分の意志が弱いから」と思っているかもしれません。しかし、禁煙できないのはニコチン依存症という病気のためで、意志だけの問題ではありません。そんな方は禁煙外来で治療を受ける方法があります!

お近くの禁煙外来を探してみてください→http://www.nosmoke55.jp/nicotine/clinic.html

 

【煙草を吸われていない方】

周りの大切な方へぜひ禁煙を勧めてみてください。

しかし、吸っている方の事情を踏まえずに喫煙の害を伝え、禁煙をさせようと思っても逆効果なことが多いので、『一緒に禁煙チャレンジをしよう!』ということが伝わるような言い方がオススメです。

例:

・禁煙って大変だと思うかもしれないけど私も応援するし、チャレンジしてみない?

・禁煙補助剤で比較的楽に禁煙できるみたいだけど、一緒に禁煙チャレンジしてみない?

・禁煙って一人でも出来るみたいだけど、みんなと一緒に禁煙するほうが成功率が上がるみたいよ。チャレンジしてみない?

 

 

ぜひこの機会に、あなたとあなたの大切な方のCOPD発症を予防していきましょう!

 

※参考:

令和3年(2021)人口動態統計(確定数)の概況|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

一般社団法人日本呼吸器学会ホームページ

一般社団法人GOLD日本委員会ホームページ

禁煙推進企業コンソーシアム『卒煙のミカタ』