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2021.12.02

空気の乾燥に要注意!

今年も残りわずかとなりました。

寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

寒いと暖房やヒーターを付けたりして暖をとる方も多いのではないでしょうか。

そうすると「空気が乾燥」してしまいがちですよね。

空気の乾燥をそのままにしているとあらゆる危険が…

 

    感染症にかかりやすくなる

喉や鼻の粘膜は、空気中に存在するウイルスや菌の侵入を予防する役目があります。

空気が乾燥してしまうと、鼻や喉の粘膜を保護しているバリア機能が低下して感染症にかかりやすくなります。また、咳などの飛沫がさらに小さな飛沫となって、空気中を漂う量が増えることが明らかになっています。

新型コロナウイルスやインフルエンザの流行が心配なこの時期、特に気を付けたいところですね。

 

    隠れ脱水を起こしやすくなる

脱水といえば夏場のイメージがあると思いますが、乾燥により冬も脱水になりやすくなるということをご存知ですか?

身体の中の水分は、皮膚や粘膜、呼吸を通して蒸発していきます。空気が乾燥すると、この水分の蒸発する量が増えてしまいます。冬は、夏ほど汗をかかないため、喉が渇かずに、積極的に水分を摂らないことも多く、気づかないうちに水分不足になってしまいます。

身体の中が水分不足になると、血栓(血の塊)ができやすくなり、血管に詰まりやすくなるため、注意が必要です。

 

空気の乾燥が身体にもたらすリスクについてお伝えしました。

では、この乾燥に対してどのように対処したらよいのでしょうか。

 

オススメ対策① 加湿をする

加湿をすることで、鼻や喉の乾燥を防ぐことができます。また、湿度を上げることによって空気中に漂う飛沫の量を減らすことができます。加湿の目安としては40%以上を維持できるとよいと言われています。

また、湿度が上がると同じ気温でも暖かく感じることができます。寒さ対策にも有効ですので、積極的に加湿をするようにしましょう。濡れたタオルや洗濯物を室内に干すだけでも、簡単に加湿されますよ。

◎感染症を防ぐためには換気も必要になりますので、加湿しながらも換気を行いましょう。厚生労働省によると、30分に1回以上、数分間程度、窓を全開にすると部屋の空気がすべて外気と入れ替わるとされています。

それが難しい場合は、機械換気(換気扇など)を常時つけたり、窓を常時少し開けておくなどをして換気を行いましょう。

 

オススメ対策② こまめに水分を補給する

気づかぬうちの脱水を防ぐためには、喉が渇く前にこまめに水分摂取をすることが大切です。

水分摂取により、鼻や喉などの粘膜を潤すことで保護することができ、感染症予防にもつなげることができます。

人間は、飲み水で1.2Lほど水分を補給する必要があるといわれています。

マスクが必須となる現在、人が多い場所では、マスクを外すことを躊躇してしまい、水分を摂る回数が減っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

手の届くところに水分を置いて摂りやすくしたり、食事にスープなどを取り入れるなどの工夫で水分摂取量を増やしていきましょう!

 

!!注意!!

砂糖や塩分などの濃度が高いものを摂りすぎると、体内に水分を吸収するまでの時間が長くなってしまいます。また、アルコールやカフェインを含む飲料は、尿の量を増やしてしまい逆に体内の水分を出してしまうので、摂りすぎには注意が必要です。

 

空気の乾燥は少しの工夫で対策することができ、感染症や脱水の予防につながります。

ぜひ、生活の中で取り入れてみて下さい。

記事を読んでいただきありがとうございました。

 

〈参考〉

・冬場における「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気の方法https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_15102.html

・寒冷な場面における感染防止対策の徹底等について

https://www.mhlw.go.jp/content/000695178.pdf

・「換気の悪い密閉空間」を 改善するための換気の方法

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000618969.pdf

・「健康のため水を飲もう」推進運動 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/nomou/index.html

・理化学研究所『飛沫やエアロゾルの飛散の様子を可視化し有効な感染対策を提案 ~「富岳」による新型コロナウイルス対策その1』 https://www.r-ccs.riken.jp/highlights/pickup2/