10月に入り、近頃ますます秋らしさが増してきましたね。
「秋の味覚」といえば、みなさんは何を思い浮かべますか?
キノコ、梨、さんま、さつまいも、ぶどう…などなど、さすが「食欲の秋」というだけあってたくさん出てきますよね。
今回は「秋の味覚」のなかの一つ『栗』についてご紹介します。
◎栗は果物!?
焼き栗、栗まんじゅう、栗ご飯など、一般的に生で食べる機会がないので間違えられやすい栗ですが、実は、栗は野菜ではなく木に実る果物なんです。
なかなか知られていないのでは?と思いますが、火を通すと、何もつけずに食べても甘味があり、スイーツなどにもよく使用されていることを考えると、果物だといわれても納得できますね。
◎私たちが食べている部分は種!?
またまた驚く情報です。私たちが食べている栗の真ん中の部分、実は、種なんです。
栗は、もともとイガに包まれていて、さらに鬼皮という皮がついています。
そのイガが皮、鬼皮が果肉にあたるのだそうです。
私は、「果肉」と聞くとリンゴやみかんの果肉のような、みずみずしく食べ応えがあるものをイメージしていたので、驚きました。
しかし、辞書によっては〔果肉:果実の外皮と種の間にある部分〕と掲載されているものもあります。となると、鬼皮の部分が果肉である、これも納得です。
◎栗は栄養たっぷり
栗に含まれている栄養価はとても高いことが知られており、いも類(生)よりも多くのエネルギーが摂れる、優れた食材と言われることもあるようです。
〔どんな栄養があるの…?栗に含まれる栄養を5つご紹介!〕
1.糖質
ほとんどがでんぷんで、体内に入るとブドウ糖になる。
分解や吸収が早く、即効性のあるエネルギー源。
2.ビタミンC
抗酸化作用があり活性酸素を除去する。肌の老化防止や生活習慣病の予防に役立つ。
3.カリウム
細胞内外の浸透圧を調整して血圧を維持するミネラル。
むくみ防止や高血圧の予防にも有効。
4.葉酸
ビタミンの一種で、新しい赤血球や細胞を作るために必要な栄養素。
5.食物繊維
消化されずに大腸まで運ばれ、排便を助ける。
腸内環境を整えて、善玉菌を増やす効果も期待できる。
今回は、おいしくて栄養たっぷりの栗についてご紹介しました。
栗を取り入れた食事で、「食欲の秋」を楽しんでみてはいかがでしょうか。
〈引用・参考文献〉
・農林水産省:栗の味覚を探ってみよう
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1910/spe2_01.html
・goo辞書/デジタル大辞泉(小学館)