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2020.12.02

みかんの健康パワー

「こたつにみかん」の風景は冬の風物詩と言えるほど、みかんは日本人にとってなじみ深い果物ですよね。みかんにビタミンCが豊富なことはよく知られていますが、ほかにも様々な栄養が含まれています。そこで今回は、みかんの豊富な栄養と効果、みかんを選ぶ時のポイントをご紹介します。

 

【みかんの栄養素】
ビタミンC

肌の土台となるコラーゲンの生成に関与。抗酸化作用をもち、ビタミンEと協力して老化の原因となる活性酸素から体を守る働きがある。また、病気などいろいろなストレスへの対応力を高める効果も期待できる。

 

β―クリプトキサンチン

みかんに豊富なβ-クリプトキサンチンは、体内に取り込まれると必要に応じてビタミンAに変換される。ビタミンAは目などの粘膜を健康に保つ効果がある。粘膜は体にウイルスが侵入しないよう守る働きがあるため、菌への抵抗力アップが期待できる。

 

カリウム

みかんにはカリウムも豊富に含まれている。カリウムはミネラルの一種であり、ナトリウムを排出する作用があることから、塩分の摂り過ぎを調節する働きがある。

 

ビタミンB1

糖質からエネルギーを作るときに必要な成分。ビタミンB1がないと、糖質を摂取してもうまく代謝されず、脂肪として蓄積されることがある。

 

薄皮やスジにも嬉しい栄養あり!

食物繊維

みかんの皮やスジの部分には、食物繊維が含まれている。食物繊維には水に溶けやすい水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があり、みかんにはこの両方が含まれる。

水溶性食物繊維は、食事による血糖値の上昇をゆるやかにしたり余分なコレステロールの排出を促す効果がある。また、不溶性食物繊維には排便を促す作用が認められている。

 

ヘスペリジン

みかんのスジや袋部分に含まれる、ポリフェノールの一種。別名ビタミンPと言われる栄養素。ヘスペリジンには血管を拡張させて血流を良くし、体を温める働きがある。また、ビタミンCには熱やアルカリの作用によって壊れやすい性質があるのだが、ヘスペリジンはビタミンCを安定させ、その働きを強化すると言われている。

 

【みかんを選ぶ時のポイント】

色・ツヤ:濃いだいだい色で、つるっとして滑らか

ヘタ:ヘタは小さめで、少し枯れている

皮:ふかふかしておらず、張りがある

 

みかんにはこのように色々な効能があるので、上手く取り入れて風邪や体調不良に負けないよう過ごしていきましょう!

 

<参考>

厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/syokuji_kijyun.html

厚生労働省 e-ヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/

農林水産省 https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1701/spe1_05.html