9月に入り、暦の上では「秋」となりました。
秋は、スポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋・・と言われますが、今年はコロナ渦の影響があり、いつもとは違った様相となりそうですね。
最近では、オンライン運動会、オンラインコンサートなど、様々な分野でオンライン化が進み、驚きと発見がありますが、一方で、デジタルデバイスを多用することで目の不調を訴える人が増えています。特に、子供達のオンライン授業が進む中では、「近視」への影響が心配されています。
「たかが近視・・」と思うかも知れませんが、近視は失明の原因となる「基礎疾患」です。
WHO(世界保健機関)は、2050年には世界人口の52%が近視になると予測し、「深刻な公衆衛生上の懸念」として、緊急の対策の必要性を表明しています。
実際に、慶応大学医学部のグループが、都内小学生の約80%、中学生の約95%が近視だったと発表しています。
そんな中、国際近視学会では、近視を防ぐ鍵は屋外活動「OUT DOOR」だと提言しています。
大人での有効性が実証された研究はないようですが、大人も近視が進むことが分かっており、コロナ渦での外出時間の減少が近視の悪化につながるのではないかと懸念されています。
外出自粛が続き、デジタルデバイスを利用する機会が増えていますので、目に優しい生活を心がけてみてはいかがでしょうか。
◆「近視」は、高血圧や糖尿病と同じように「目の生活習慣病」と捉える。
健康診断で視力検査や眼底検査で変化がないか、眼鏡やコンタクトを購入する際は、眼科受診をして目の状態を知っておくことが大切です。
◆パソコン、スマートフォン、テレビなど近いところを1時間見続けたら10~15分は目を休める。
1日のデジタルデバイス使用時間はどれぐらいですか。一度確認してみてはいかがでしょうか。
◆3密を避けた「OUT DOOR」を取り入れる。
朝・夜の散歩や、人混みを避けながらの外出時間は、リフレッシュにもつながります。
〈引用・参考文献〉
・親子で学ぶ近視サイト, 日本近視学会監修
・小中学生の近視増加傾向への警鐘 -都内小学生の約 80%、都内中学生の約 95%が近視-
慶應義塾大学医学部HP https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/files/2019/8/19/190819-1.pdf
・現代社会に欠如しているバイオレット光が近視進行を抑制することを発見-近視進行抑制に紫の光-,
慶應義塾大学医学部HP https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/files/2016/12/26/161226_2.pdf