令和元年5月17日、追手門学院大学大学院心理学研究科心理学専攻臨床心理学コースの「臨床心理学外短期実習」を実施しました。対象は1年次学生13名。産業領域における心理職の仕事について学んでいただきました。
産業領域においては、産業医や保健師との連携も非常に重要であるため、まず壬生保健センターにおいて、西田産業医と梶岡保健師がそれぞれの役割について講義を行いました。その後、御池メンタルサポートセンターでは、水本臨床心理士が一次、二次、三次予防など産業メンタルヘルスについて詳しく講義しました。
【壬生保健センター】
産業医と主治医の違いや、産業医と保健師の違い等具体的な質問が多く、こちらも勉強になりました。ありがとうございました。
(京都工場保健会 保健指導課 保健師 梶岡)
熱心に話をきいていただいてありがとうございました。産業医という仕事について少しでも知ってもらえれば嬉しく思います。一般的には医療系、心理系の仕事は病気になった人をどう助けるかという所が注目されがちですが、病気になる前に、そうならない様な仕組みを作ることができれば、患者さん、医療職、社会、すべてにおいてプラスとなります。もちろん、予防的な措置のコストとその効果なども考えることが必要で、その重要性を理解されないケースも多々ありますが、個々人へのアプローチに加えて社会的なアプローチも仕事として取り組んでみたいという方がいれば是非一緒に働きたいです!
これから、どこかでお会いすることもあるかもしれません。その時はよろしくお願い申し上げます。
(京都工場保健会 産業保健推進室 産業医 西田先生)
【御池メンタルサポートセンター】
産業領域を主たる活動領域としている臨床心理士は全体の4%弱と言われていますが、日々の活動の実感として、ストレスチェック制度をきっかけとしてこの領域における心理職の役割は広がりつつあるように感じています。心理職としてはまだまだ少数である産業心理職の考え方や工夫、そして産業医や保健師と協同する際の留意点など、少しでも今後の参考にしてもらえれば嬉しい限りです。
(京都工場保健会 御池メンタルサポートセンター 臨床心理士 水本 正志)