去る平成30年5月16日(水)から19日(土)にかけ、新緑の熊本にて、「第91回日本産業衛生学会」が開催されました。メインテーマは「悠なる産業保健:人と科学技術の連鎖」。
熊本市内の市民会館シアーズホーム夢ホール、熊本市国際交流会館、くまもと県民交流館パレア及び鶴屋ホールの4会場において、全国から大勢の学会関係者らが一同に会し、情報交換を行いました。
御池メンタルサポートセンターからは、臨床心理士の内田副主任が一般演題にて発表を行いました。
演題「睡眠と運動習慣がストレス反応に与える影響についての一考察 」
発表概要:生活習慣における睡眠の重要性は多くの研究が重ねられている。弊会の蓄積データによると運動習慣とストレス反応の相関はあまり高くないが、カウンセリングなどではセルフケアの場面で、ジョギングなどの適度な運動を取り入れている人が少なくない。そこで、本研究では睡眠と運動習慣の交互作用に着目をして、「心理的ストレス反応」や「身体愁訴」にどのような影響を及ぼすのかについて検討を行った。
甚大な被害のあった熊本地震からちょうど2年が経過した熊本では、まだ復旧作業が続いている箇所もありましたが、街は活気にあふれ、熊本の皆さまから元気をいただいた学会となりました。 産業保健に関する最大学会ということもあり、様々なテーマでの検討や議論がされておりましたが、特にメンタルヘルスに関するテーマの会場は立ち見も出るほどの盛況ぶりで、注目も高いと感じました。小職もメンタルヘルスサポートに関わる一員として身の引き締まる思いでした。
熊本の一日も早い復興と皆さまの健康を心からお祈りしております。
(京都工場保健会 御池メンタルサポートセンター 臨床心理士 内田 陽之)