令和7年6月13日、佛教大学大学院教育学研究科臨床心理学専攻修士課程の9名を対象に公認心理師養成心理実践実習を行いました。最初に、壬生保健センターにて益田 産業医と塩見 保健師が講義を行い、その後、御池メンタルサポートセンターに移動し、山根 臨床心理士・公認心理師が講義を実施しました。
【各講師の所感】
産業保健活動の目的や意義について、産業医の職務の紹介も交えながら講話をさせていただきました。講話の中で、法令遵守を基本としながら、事業場ごとのニーズや課題に見合った産業保健活動を展開することの重要性をお伝えいたしましたところ、質疑応答ではまさにその内容に応じたご質問をいただき、限られた時間で非常に熱心なご聴講を頂けたことに深く感銘を受けました。
昨今、特にメンタルヘルスに関するご相談事例は大変多く、現場でも心理職の先生方との連携の重要性をひしひしと感じているところであり、本実習を通して、学生の皆さんにもぜひ産業保健のことを身近に感じていただき関心を深めて頂けましたら、とても嬉しいです。誠にありがとうございました。
(京都工場保健会壬生保健センター 益田 さやか)
産業保健看護職の役割や実際の業務内容、さらに心理職との連携に関するテーマでお話させていただきました。
講話の中では、現場での具体的な活動例をご紹介するとともに、心理職とどのように連携しているかについてもお伝えいたしました。 ご参加いただいた皆さまからは、積極的にご質問をいただき、その熱意と真摯な姿勢に深く感銘を受けました。
今回の機会を通じて、私自身も改めて「産業保健看護職とは何か」という原点に立ち返り、日々の活動や取り組みを振り返る貴重な時間となりました。このような機会をいただき、誠にありがとうございました。
(京都工場保健会壬生保健センター 塩見 由佳梨)
産業領域における心理職の活動についてご説明しました。産業保健の基本となる「働く人の健康と職場の安全を守ること」という観点から、近年の産業メンタルヘルス分野における変化や、ハラスメント対策、ストレスチェック制度導入の経緯などについて解説しました。
講義中は多くのご質問をいただき、皆さんが熱心に耳を傾けてくださっていることを感じました。また、大学院生の皆さんならではの素直な視点からのご質問は、私自身に新たな気づきをもたらし、業務を見直す良い機会となりました。
今回の実習をきっかけに、産業保健への関心を高めていただき、今後の進路や活動の参考になれば幸いです。
(京都工場保健会御池メンタルサポートセンター 山根 英之)
【実習風景】