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コロナ禍のストレスの影響に年代格差あり

「コロナ禍の影響 ~ ストレスチェックデータより ~ 」

コロナ禍のストレスの影響に年代格差あり

男性20代、女性の20代・30代のストレス状況は悪化傾向、一方で40代以上は改善傾向

ストレスチェックデータを用いてのコロナ前の2019年度(2019年4月~2020年3月実施分)とコロナ後の2020年内(2020年4月~12月実施分)を比較して同一労働者の67,241人を対象にメンタルヘルスの状況が、どのように変化したかを検討いたしました。


<調査ポイント> ※調査結果の詳細は後ページ参照
(1) 高ストレス者の割合は、全体でみると2019年度11.5%からコロナ後の2020年内11.0%と減少。しかし、性別×年代別にみると20代以下で増加傾向。特に女性20代以下で13.6%から14.8%に増加。
(2) 心理的ストレス反応は男性30代、男女とも40代、50代、60代は改善しているが、男女とも20代以下・女性30代で悪化傾向。
(3) 20代、30代の上司のサポートが減少傾向。20代、30代で上司のサポートが不足しているグループは、上司のサポートがあるグループと比較すると高ストレス者の出現率は3~4倍も多い。


コロナ禍の影響により、全体的にみると仕事量が減り仕事の負担感は減っているようですが、ストレスチェックデータをみると若年層において逆にストレスが高まっています。仕事が確立していない若年層にとって、テレワークなど人との接触が制限される状況は周囲からのサポートが得られにくく、働きにくい状況になっていると考えられます。
また女性の30代においては、男性の同年代に比べて心理的ストレスが多いようです。高ストレス者の割合が増えていないことから、仕事以外の要因が考えられます。子育て世代の30代において家庭での負担も大きいのではと推察されます。家庭内でお互いに協力ができるよう日頃から話し合っておくことが大切だと思われます。
中高年以降については、ストレスは軽減しており、仕事の負担感は減っているようです。外出を控えている方が多いだけに、自身の健康管理を心がけることが大切だと思われます。
一方で若年層へはサポートを強めることが求められています。コロナ禍でこれまでと仕事のやり方も変わり、今までの方法で対応できなくなっています。それだけに特に若年層へは意識して相談できる機会を持つことが大切です。これを機会に改めて、それぞれが負担になっていることを見直し、職場全体で協力できる体制にされることを推奨します。

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