令和6年6月14日、佛教大学大学院教育学研究科臨床心理学専攻修士課程の10名を対象に公認心理師養成心理実践実習を行いました。
最初に、壬生保健センターにて益田 産業医と梶岡 保健師が講義を行い、その後、御池メンタルサポートセンターに移動し、山根 臨床心理士・公認心理師が講義を実施しました。
<実習風景>
【壬生保健センター】益田:産業医
産業医の職務とその目的について講話をさせていただきました。現場のニーズも多様化、複雑化している現況で、多職種連携の重要性をひしひしと感じていたところ、皆さんとのやり取りの中でその重要性を改めて共有することができ、私にとっても非常に貴重な機会となりました。本実習を通して、産業保健のことを身近に感じていただき関心を深めていただけたら、とても嬉しいです。非常に熱心なご聴講をいただき、また積極的な意見交換をさせていただき、誠にありがとうございました。
(京都工場保健会壬生保健センター 益田 さやか)
【壬生保健センター】梶岡:保健師
産業保健師/産業保健/私の具体的活動例について説明させて頂きました。
学生さんからは、労働人口の高齢化への産業保健の取組みや、多職種連携等、日常活動で抱えている課題について鋭いご質問も頂き、社会と学業を関連づけされていることに感心いたしました。
ご質問に答える中で、私自身も日頃の活動で出来きていることや、課題・迷いを振り返る機会となりました。ありがとうございました。
(京都工場保健会壬生保健センター 梶岡 恵子)
【御池メンタルサポートセンター】山根 英之:臨床心理士、公認心理師
産業メンタルヘルス分野についての近年の変化や、ハラスメント対策やストレスチェック制度の導入の経緯について解説させて頂きました。また、その中での心理職の働き方について日ごろの活動を通して紹介させて頂きました。事例検討としてグループに分かれて、相談者への関わり方を検討しました。働く人々の健康管理において心理的支援を行うために多職種連携や情報共有の重要さを解説させて頂きました。
大学院生の素直な質問に、気づかされたり、自分の業務を見直すヒントを頂きました。今回の実習を通して産業保健に興味を持っていただき、それぞれの方の今後の方向を考える参考になれば幸いです。
(京都工場保健会御池メンタルサポートセンター 山根 英之)