令和5年9月15日、追手門学院大学大学院心理研究科心理学専攻の「臨床心理学外短期実習」を弊会壬生保健センター及び御池メンタルサポートセンターにて実施しました。実習生は11名。産業領域における心理職の仕事について学んでいただきました。
産業領域においては、産業医や保健師との連携も非常に重要であるため、益田産業医と梶岡保健師がそれぞれの役割について講義を行いました。その後、水本臨床心理士が産業メンタルヘルス領域で活動している当会臨床心理士の業務について詳しく講義しました。
【実習風景】
壬生保健センター
この度は、残暑厳しい中壬生保健センターまでお越しいただき、ありがとうございました。産業保健の考え方、そして私共産業医の仕事の内容について、実務経験も交えながらお話させていただきました。限られた時間の中での講話内容にも関わらず、非常に関心をもってご聴講いただき、質疑応答におきましても、皆さんのお考えを直接お聞かせいただいたことで貴重な意見交換の場となり、私にとっても大変有意義な時間を過ごすことができました。
今回の取り組みがきっかけで、少しでも産業保健分野に興味を持っていただけたなら、大変うれしく思います。
(京都工場保健会 産業保健推進室 益田産業医)
働く人の健康に関わる保健師、産業保健師の業務について、実際、事業場の中でどんなことをしているのか?その中で保健師の役割や、ほかの職種(産業医や、事業場の方、主治医や心理士等)とどんな連携をしているのか?会社の中でそんな事が行われているのか、そういう役割の人がいるのか・・・と少しでもイメージをもって頂けたなら大変嬉しいです。
皆さんのご質問は、違う視点への気づきや、スライド調整のアイデア等、私にとって多くの学びと新鮮な気持ちになる時間でした。熱心に聴講、質問していただきありがとうございました。
(京都工場保健会 保健指導課 梶岡保健師
御池メンタルサポートセンター
私のパートでは、労働衛生機関で働く心理士の主業務について、面談業務、研修講師業務、ストレスチェック関連業務に分類して紹介しました。かなりの量の内容を一気にお伝えしたにも関わらず、質疑応答の時間では的を射た質問を多数いただき、感激しました。
産業領域において、心理職が活躍できる場面は増えているように感じますが、実際に産業領域を主たる活動領域と定めている心理職はごくわずかです。「聴く力」だけでなく「話す力」「分かりやすく説明する力」も求められる、そういった難しさがあるからなのかもしれません。多彩な技能が求められる難しさもありますが、その分、やりがいも感じられる領域ですので、今回を機に、産業領域に関心をもっていただける方が一人でも増えたのであれば嬉しい限りです。
(京都工場保健会 御池メンタルサポートセンター 水本臨床心理士)