去る11月29日(金)から30日(土)にかけ、秋深まる大阪市中央公会堂にて「第27回日本産業ストレス学会」が開催されました。テーマは「産業ストレスと法 〜多職種の共働による予防法務の確立に向けて〜」。
一般演題においては当会御池メンタルサポートセンターの臨床心理士、内田 陽之が「A事業場における職場環境改善へのポジティブアプローチ」、岩佐 浩が「ストレスチェック集団分析を活用したメンタルヘルス支援についての一考察」と題し、それぞれ研究発表を行いました。
内田 陽之:A事業場における職場環境改善へのポジティブアプローチ」
本研究では職場の強みに着目し職場の活性化を目的とした職場環境改善(ポジティブアプローチ)のグループワークを実施し、改善活動前後のストレス状況の結果の解析を行いました。さらに、事業場の担当者(ファシリテーター)の意見や外部スタッフ(オブザーバー)の感想を集約し、ポジティブアプローチにおける職場環境改善の留意点について検討しました。
岩佐 浩:ストレスチェック集団分析を活用したメンタルヘルス支援についての一考察
ストレスチェック集団分析結果を活用した一企業でのメンタルヘルスに関する取り組み事例を紹介し、その活用上の留意点について考察しました。
今年27回目を迎えた日本産業ストレス学会は、大会テーマを「産業ストレスと法~多職種の共働による予防法務の確立に向けて~」とし、働く人の健康と福祉について事業場内で人事労務など安全衛生にかかわる方、医師、保健師、看護師、弁護士、社労士、心理士など様々な立場からの発表が活発に行われ、参加者は1200名を超えるものとなりました。
今後も精度の高い保健サービスを提供できる様、研究を続けてまいります。
(京都工場保健会 御池メンタルサポートセンター 臨床心理士 岩佐 浩)