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血清中インジウム検査のご案内
主な有害性
発がん性: リン化インジウムは国際がん研究機関(IARC)の区分2A(ヒトに対しておそらく発がん性がある)、インジウム・スズ酸化物はラットを使った2年間の試験で発がん性が認められた。
吸入による肺の重篤な障害: ヒトの間質性肺炎等(死亡例あり)
用途例
薄型ディスプレイ等の透明電極材料、化合物半導体、透明導電膜、液晶ディスプレイ、太陽電池、発光ダイオード、無鉛ハンダ、クライオポンプ、真空装置用パッキン
採血
検体依頼
当検査所では大手臨床検査センターと連携し、血清中インジウム検査に係る血清検体の搬送作業を行っています。
また、当検査所に直接の検査依頼も承りますので、 お気軽にお問い合わせください。
内部精度管理は、コントロールサンプルによって、検査値XとばらつきRの範囲の管理(X-R管理)を実施しています。X-R管理図はこちら
コントロールサンプルには市販品が無く、自作にて概ね1μg/L程度になるように調製したものを小分けし、検査ごとに実検体と同様に前処理を行いデータを収集しています。
Xグラフの中心線は1.003μg/L、上方管理限界値(UCL)は1.048μg/L、下方管理限界値(LCL)は0.957μg/L、一方、Rグラフの中心線は0.015、上方管理限界値(UCL)は0.047で、全てのプロットが範囲内に収まっています。
九州大学医学研究院・環境医学分野 田中昭代先生・平田美由紀先生主催のクロスチェックに参加しました。その結果、厚生労働省の技術指針(基安発1222第2号)に定める血清中インジウム3μg/Lを十分下回る濃度において、九州大学と当会検査所の平均値の間に有意差はなく、極めて優れた成績を得ました。
また、九州大学にて作成されたコントロールサンプル2系列(3μg/L・30μg/L)を当衛生検査所にて検査した結果を下表に示します。
これらの結果より、日常の検査におきまして低濃度から高濃度まで良好に精度が維持されているものと考えます。
低濃度 (3μg/L) |
高濃度 (30μg/L) |
|
例数 | 16 | 16 |
平均値 | 3.06 | 29.73 |
標準偏差 | 0.04 | 0.39 |
最小値 | 2.99 | 29.13 |
最大値 | 3.14 | 30.50 |
中央値 | 3.06 | 29.71 |
変動係数 | 1.3% | 1.3% |
QUESTION
インジウム検査についてよくある質問を以下にまとめました。
その他ご不明な点がありましたら、お手数お掛け致しますが直接お問合せください。
QUESTION 01
QUESTION 02
QUESTION 03
QUESTION 04
CONTACT
当検査所は労働衛生検査に特化した衛生検査所で、主に作業者の生体試料(尿・血液・血清等)中の有害物質もしくはその代謝物を測定しています。検査のご依頼や不明な点がありましたら、お手数お掛け致しますが下記よりお問い合わせください。